2017-01-01から1年間の記事一覧
転職について考えさせられることの多い最近経済評論家、山崎元さんの著書です。山崎さんは資産運用の専門家で、私も資産運用の基本的な考え方は大いに参考にさせてもらっている方の一人です。最近、会社で年齢の近い先輩達が相次いで会社を辞め、独立したり…
中国に詳しいフリージャーナリストの中島恵氏の新書です。 今年出張で見たシェアサイクルだらけの中国・厦門先日仕事で中国の青島と厦門に行ってきました。どちらも行くたびに新しい住宅や超高層のオフィスビルが次々に建設されていて、中国経済の勢いを感じ…
我が家に来年第一子が誕生する見込みなこともあり、手に取った本です。丁度ドラマでやっている「コウノドリ」のモデルにもなった大阪の産科医にしてジャズピアニストの荻田和秀さんの著書です。 第一章 父親になるって「自分、どないやねん?」 第二章 嫁ハ…
横丁フィールドワークの成果 吉祥寺のハモニカ横丁、新宿ゴールデン街等、東京に残る横丁のフィールドワークを通じて現代の都市と人々の指向をあぶりだした著作です。 ソフトとハードの両面から都市に迫る 三浦さんは都市をソフトとハードの両面から読み解く…
「サピエンス全史」に続いて手に取った人類史だったが、、、 ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」がすごく面白かったので、今まで読まなかった人類の歴史みたいな本も面白いものだなと続いて手に取ったのがこの本でした。 文明がどう発達していった…
大人になって久しぶりにハマった漫画 大人になってから、普段ほとんど漫画を読まなくなりました。子供のころは漫画家になることが夢で藤子不二雄の「まんが道」をバイブルにしながら本気で100ページくらいの漫画を描いていたのに。ところが、どうにも魅力的…
コンビニで働く36歳未婚女性の物語 第155回の芥川賞受賞作です。大学卒業後18年間コンビニバイトを続ける36歳未婚女性古倉さんが主人公。古倉さんはいわゆる一般的な女性が持ち合わせている恋愛観、世間体、常識みたいなものが欠落しているちょっと変わった…
ふきんをはじめとして日本工芸を現代的に解釈しなおした雑貨などで人気の中川政七商店の13代目、中川政七さんの著書です。 注目の若手経営者 ユーザーとしても人にプレゼントをする時によく利用することや、社長の年齢が近いこと、グラフィックデザイナーと…
本との偶然の出会いも本屋の魅力 普段行く本屋とは違う本屋さんに行くと、普段は通らないジャンルの棚の前を通って意外な本に出会うことがあります。久しぶりに下北沢のビレッジバンガードに行ったら、面白そうな漫画があり、4冊も衝動買いしてしまいました…
安藤忠雄が住宅について自作を通じて語った本です。安藤さんは巨匠建築家となった今もコンスタントに住宅の設計を続けているといいます。 割りに合わない住宅の設計 建築の設計料というのは総工費に対するパーセンテージで決まることが多いのですが、設計の…
社会経済学者の松原隆一郎さんが建築家の堀部安嗣さんに書庫の設計を依頼し、完成するまでの経緯をまとめた共著です。 ヒューマンスケールの建築を丁寧に丁寧に 堀部安嗣さんはTOTOのギャラリー間で開催された個展を見て以来、興味を持っている建築家です。…
ホリエモンと大王製紙前会長の井川意高が、東大や刑務所での体験について語り合った本です。井川氏は大王製紙の会長時代、子会社から借りた総額106億円をカジノで使うために借りて会社法違反で逮捕されたと言うツワモノ。 どちらも東大卒でありながら、品行…
ロッキングオンがエレファントカシマシのボーカル宮本浩次のに行なったインタビューを1997年のものから2017年までまとめた上下巻です。 実は自分でも趣味でバンドらしきものをやっていて、ここ最近曲を作っていることもあり、頭のモードをミュージシャンモー…
言わずと知れた竹中平蔵さんと出口治明さんが人生100年時代の生き方や経済について語り合う対談本です。 第1章は、まず、世界の変化に関する現状認識からスタートします。フィンテックの発達、現金から電子決済に日常の会計も移行しつつある世界のトレンドに…
デザインオリエンテッドな建築雑誌 日本の建築雑誌の中でも写真を中心とした紙面づくりでデザインを語るスタンスなのがこのGA JAPANです。写真家二川幸夫さんが創刊し、今は息子の二川由夫さんが後を継いでいます。 学生時代には建築雑誌をしょっちゅう買っ…
チムポムが都市で遊んだ2つの展覧会の記録 アートユニット、チムポムが2016年に歌舞伎町の雑居ビルで行ったインスタレーション「また明日も観てくれるかな?」展と、2017年に高円寺のバラックで行なった「道が拓ける」展の文字どおり全記録です。残念ながら…
グラフを見るだけでも価値のある本 2008年をピークに減少に転じた日本の人口。それが何を意味するのかをまとめた新書です。4ページ目に掲載されている人口予測のグラフを見るだけでも価値のある本だと思います。 日本の経済成長は人口増のおかげだった 1868…
柳井さんと孫さんが絶賛する男 マクドナルド創業者、レイ・クロックの自伝的ビジネス書です。序文をユニクロの柳井正さんが、あとがきをソフトバンクの孫正義さんが書き、さらに柳井さんと孫さんの対談まで巻末に収められており、柳井さんに至ってはこの本を…
最近の若手建築史家の中で丹下健三の研究でよく知られている人といえば豊川さんでしょう。 建築的不感症 建築の実務を初めて十数年、学生時代に比べると最新の建築雑誌を毎月食い入るように読み耽ることは少なくなりました。デザインのトレンドは5年、10年く…
元日本マイクロソフト社長の成毛さんの本です。これからは理系脳の持ち主だけが生き残る時代だということで、理系脳の4条件を提示しています。 ①新しいものに興味がある ②刹那主義で未来志向 ③コミットの範囲が明確 ④コミュニケーションが合理的 読んでいる…
笑福亭鶴瓶さんがどんな芸人であるかをそのデビューの頃から掘り下げて分析した新書です。本書で取り上げられる鶴瓶さんの特徴をいくつかかいつまんでみると、 ・人見知り、時間見知り、場所見知りしない ・最高の状態でナメさせる男 ・落語家のイメージを壊…
本当に具体的 作家になるための方法が本当に具体的に書いてあります、この本。毎年発表される芥川賞のニュースを観ていると、普通のサラリーマンや、引きこもりや、コンビニ店員をしながら小説を書き、受賞して一躍時の人になる姿に「自分でも何か書いてみよ…
黒人として初めて米国陸軍で4つ星の対象まで上り詰め、史上最年少で統合参謀本部議長を務め、国務長官でもあったコリンパウエルのリーダー論です。 パウエルのルール13か条 1.なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。 2.まず…
ウーバーとともにシェアリングエコノミーの代表格として語られるエアビーアンドビーの創業物語です。チェスキー、ゲビア、プレジャージクの3人が、ひょんな事から立ち上げたエアビーアンドビーを世界的な企業にまで育て上げるプロセスをチェスキーはこのよう…
日本を代表するグラフィックデザイナーの一人である佐藤卓さんが、デザインとは何かを愚直に追い求めた思考の奇跡をまとめた本です。 図版は少なく、佐藤さんのこれまでの仕事を知らない人には文章を読んだだけで何を言おうとしているのか全ては伝わりづらい…
日経ビジネスの副編集長がタイトルにもなっている「宝くじで1億円当たった人」や「事故物件を借りちゃった人」「子供を作らなかった人」「自分探しを続けた人」「8時間以上寝る人」等の末路をインタビューによって探った本です。 タイトルと編集の妙 これは…
池上さんが持ち前のわかりやすい語り口で世界を動かす経営者たちを紹介した本です。紹介する経営者たちはこちら。 ジャック・マー(中国の楽天、「アリババ」の経営者)ルパートマードック(ウォール・ストリートジャーナルを買収したメディア王)ウォーレン…
元伊藤忠社長、丹羽宇一郎さんの読書論です。 本に代わるものはない ネットで簡単に情報が集まる時代。しかし、情報の信頼性の点で本の優位性はあると言います。「自分は何も知らない」と自覚し、専門家の言うことだからと鵜呑みにせず、自分の頭で考えなが…
超リアリストで金融小説や資産運用系の著作で知られる橘玲さん。今回は「幸福」というなかなか万人に通用する定義づけの難しそうなテーマに挑みます。 幸福の3つのインフラ「金融資産」「人的資本」「社会資本」 まず、幸福の3つのインフラとして「金融資産…
「なぜ○○は○○なのか?」っていうタイトルの本、多いですね。疑問を投げかけられると答えを知りたくなって本を手に取ってしまう→売れる っていうことなんでしょうか。 論理的・理性的な情報処理スキルの限界 世界トップクラスのアート・デザイン系の大学院大…