とあるリーマン建築家の書評ブログ

建築、デザイン、アート、ビジネスなどを中心に興味の赴くままに読んだ本を不定期でご紹介します。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「PERって何?」小宮一慶

「ヤマ勘投資」で損しないために 経営コンサルタント小宮一慶氏が書いた投資指標の教科書です。私のメインの投資はインデックスファンドの定期的に買い続けるというものですが、サテライトの投資として半分遊びで個別株もちょこっとだけ持っています。自分の…

「保険のプロが生命保険に入らない理由」後田亨

元日本生命の営業マンで現在は保険相談室の代表を務める後田亨氏の近著です。著者の保険に関する著作は以前も読んだことがあるのですが、家族が増えるにあたってもう一度保険について考えておこうと読んでみました。 保険がいかにお金お失いやすい手段か ①宝…

「投資バカの思考法」藤野英人

温和ながら明晰な語り口 アクティブファンドとして評価の高い「ひふみ投信」で知られるレオス・キャピタルワークスCIOの藤野さんの著作です。私はインデックスファンド派なのですが、以前マネーフォワードのイベントで藤野さんの対談を聞いたことがあり、そ…

「モデュロールⅠ」ル・コルビュジエ

「モデュロールマン」という曲を作っています(笑) 最近、趣味でやっているバンドで曲を作っています。所詮素人のバンドなので、プロみたいな曲は作れません。でも、建築をやっている人間だからこそ作れる曲ならあるかもしれないと思って今作っているのが「…

「パパ1年目のお金の教科書」岩瀬大輔

この本の書評をほぼ書き上げたところでPCがフリーズしてしまい、泣く泣く初めから書き直しています。最近ノートパソコンの調子が悪くて本当にイライラする。。。 さて、本書はライフネット生命の社長の岩瀬大輔さんがパパ1年目くらいの読者を想定して書いた…

「代官山再開発物語」赤池学

代官山アドレス開発のドキュメンタリー 久しぶりに建築がらみの書籍のご紹介です。再開発案件に初めてかかわっていることもあって勉強を兼ねて読んでみました。これは代官山アドレスが再開発事業として計画されてから実現に至るまでのドキュメンタリーです。…

「新・生産性立国論」デービッド・アトキンソン

「新・観光立国論」「新・所得倍増論」に続く「新・生産性立国論」。ゴールドマンサックス仕込みの徹底的なデータ収集と分析に基づく提言は今回も切れ味抜群です。 徹底的にロジカルな論運びなので、章立ても明快です。 第1章 人口減少は「生産性」向上でし…

「橘玲の「中国私論」」橘玲

設計をしていると中国に出張で行く機会があります 建築の設計の仕事をしている関係でたまに中国に出張に行くことがあります。建物の外壁は構造ビルだとカーテンのようにぶら下げる「カーテンウォール」という技術を使いことが多いです。施工的には現場ではこ…

「80’s」橘玲

この人の新作はとりあえず手に取ります この人の新作が出たらとりあえず手に取ってみる、という作家さんが何人かいます。私の場合、ここ数年は橘玲さんがその1人。特に経済や社会の仕組みを解説するような本はクールで切れ味鋭い洞察が魅力でよく読んでいま…

「未来予測の技法」佐藤航陽

「お金2.0」で大ヒットを飛ばしている佐藤航陽さんの本を遡ってみたいと思い、買ってみました。 佐藤さんの予測によるとまず、「国家の重要度が低下する」。その予測のスタートは「国土の重要度が低下するから」。なぜか。それは農業や工業の時代は国土が生…

「日本再興戦略」落合陽一

メディアアーティスト落合陽一氏が日本のグランドデザインを記した一冊です。 「均一な教育」「住宅ローン」「マスメディアによる消費者購買行動」を3点セットとして突き進んだ高度経済成長のモデルが陳腐化 欧米を範としながら「均一な教育」「住宅ローン」…

「幼稚園では遅すぎる」井深大

幼児教育の重要性を早くから訴えていた井深大 あのソニーの創業者、井深大さんが幼児教育の本を書いていたと走りませんでした。幼児教育の重要性に早くから気づいていた井深さんは、1969年に幼児開発協会を設立し、研究を進めたといいます。本書はその成果が…