とあるリーマン建築家の書評ブログ

建築、デザイン、アート、ビジネスなどを中心に興味の赴くままに読んだ本を不定期でご紹介します。

2018-01-01から1年間の記事一覧

「子育てしながら建築を仕事にする」成瀬友梨 編著

アトリエ事務所から組織設計事務所、ハウスメーカー等で建築設計を仕事をしている執筆陣がどうやって子育てとの両立を図っているかをまとめた本です。 こんな建築本が出る時代になったか 本のタイトルを見たときに「こんな本が出る時代になったかぁ」とちょ…

「ユニクロ潜入一年」横田増生

渾身のルポ ユニクロの実態に迫るためになんと1年以上ユニクロで実際に働くという渾身のルポタージュです。 物語は2011年に「ユニクロ帝国の光と影」という本を出版した著者が、合法的に名前を変えてユニクロに勤め取材を続けるも、2016年末に文春に書いた記…

「専業主婦は2億円損をする」橘玲

日本人の10人のうち6人は専業主婦になって2億円を放棄している!?大学を出た女性が60歳まで働いたとして、平均的な収入の合計は2億1800万円だそうです。ところが日本人の10人のうち6人は専業主婦になってこの収入を放棄してしまっています。共働きをすれば…

「社長の「まわり」の仕事術」上坂徹

読者の多くは社長の「まわり」の人たち 社長や起業家について書かれた本は数知れず。ただ、読者の大半は社長でも起業家でもなく、その周囲を固めているスタッフであったりすることが多いのだから、社長の「まわり」の人が社長をどう支えているかを伝えるのも…

「丹下健三ディテールの思考」豊川斎赫

技術やディテールから丹下健三に迫った作品 豊川さんの著書をこのブログで取り上げるのは二冊目。もちろん丹下さんの本です。 取り上げられる建物は広島平和記念公園から赤坂プリンスホテルに至るまで全14作品。それらの歴史的な名作で、技術的なハードルを…

「昭和天皇物語」能條純一

武田鉄矢絶賛 ある日「ワイドナショー」を観ていたら、武田鉄矢さんが絶賛していたので、よっぽど面白いんだろうと買ってみました。確かにこれは面白かったです。原作・半藤一利、脚本・永福一成、監修・志和秀宇というように時代考証もばっちりやっていそう…

「遺言」養老孟司

船中で書かれた著作 いわずと知れた養老先生の新書です。実は養老先生の本はここしばらく口述筆記ばかりで、自分で直接書いた本はかなり久しぶりだったようです。本を書いたその理由がまたかっこいい。「奥さんとその友人とカナリア諸島へいく船旅へお付き合…

「デザインの小骨話」山中俊治

ツイッターでのつぶやきがベースになった珠玉のコラム 東大教授にしてデザインエンジニアの山中俊治さんのエッセイ集です。前書「デザインの骨格」も大変面白かったので、書店であまり迷わずに手に取りました。もともとはsツイッターでのデザインに関するつ…

「「賢くお金を使う人」がやっていること」大江英樹

日常生活で、行動経済学の観点から見て「これを知っておけばちょっと失敗を防げるのに」というような知識を優しい言葉でわかりやすくまとめた本です。 例えば「なぜ、映画館では途中で席を立つ人はいないのか」。映画は始まって30分も観ていれば面白いかど…

「本気になって何が悪い」唐池恒二

JR九州会長の武勇伝 ずばりこれはJR九州の会長の武勇伝です(笑)今は他の鉄道会社もデザイン性の高い列車を運行するようになりましたが、そもそもやり始めたのはJR九州。デザイナー水戸岡鋭治さんとのタッグはまさに理想的なパトロンとデザイナーの関係です…

「アマゾンが描く2022年の世界」田中道昭

生活を支配しつつあるアマゾン ちょっと怖いくらいに便利で、安く、生活のあらゆる分野に触手を伸ばしつつあるアマゾン。最初はネット書店だったのがいつの間にか僕は本だけではなく色んなものアマゾンで買うようになりました。僕もアマゾンプライム会員にな…

「変な経営論」澤田秀雄

変な経営者 ハウステンボス社長にしてHISの社長兼会長の澤田秀雄さんのインタビューをまとめた新書です。最近ではロボットがサービスを行う「変なホテル」でも知られています。さらに今年の3月から3か月~半年間世界中を一人旅するという。とにかく次から次…