とあるリーマン建築家の書評ブログ

建築、デザイン、アート、ビジネスなどを中心に興味の赴くままに読んだ本を不定期でご紹介します。

「俺たちの明日」エレファントカシマシ

ロッキングオンエレファントカシマシのボーカル宮本浩次のに行なったインタビューを1997年のものから2017年までまとめた上下巻です。

実は自分でも趣味でバンドらしきものをやっていて、ここ最近曲を作っていることもあり、頭のモードをミュージシャンモードにしてテンションを上げたい気もあり本書を手に取りました。エレファントカシマシは結構好きで昔から聴いていて、ライブを観に行ったこともあります。全力投球のパフォーマンスは圧倒的で、「あ、この人は本気だな」というピュアさに打たれます。

このインタビュー集を通しで読んでいても、一貫しているのはミヤジのピュアさ。本当に心から真剣に音楽に向き合っているのがわかります。「音楽気向き合っている自分てどうよ」みたいな、妙な下品さがありません。

90年代はまだ若く、話も正直とっちらかった印象ですがとにかく熱意がすごい。200年代に入ると、それがだんだんと円熟味を増したインタビューになり、2010年以降は特に音楽をチームで作っていくという意識に変わっていくことが見て取れます。耳を痛めたり、体力的なこともあり、自分の限界にも向き合いつつ闘うというか。

エレファントカシマシファン必携の本だと思います。

 

評価:★★★★(5段階評価)

 

俺たちの明日 上巻―エレファントカシマシの軌跡

俺たちの明日 上巻―エレファントカシマシの軌跡

 
俺たちの明日 下巻―エレファントカシマシの軌跡

俺たちの明日 下巻―エレファントカシマシの軌跡