とあるリーマン建築家の書評ブログ

建築、デザイン、アート、ビジネスなどを中心に興味の赴くままに読んだ本を不定期でご紹介します。

「人を動かす人になれ!」永守重信

日本電産の社長である永守重信さんのリーダー論です。

 

最終的には「人」とはどういうものかを知っているかどうか

前回、明石家さんま原作の「Jimmy」を紹介しましたが、どんな分野も突き詰めると「人間はどういう生き物か」「人間はどんな時どんな気持ちになるのか」を知るということにたどり着くのかなという気がしました。最終的には人を知らないと笑わすこともできないし、何万人という社員を動かすこともできない。

部下をどう叱るか、どうフォローするか。リーダーとしてビジョンを語る時に、相手によって危機感と夢を語る比率をどう変えるか。どう褒めるか。

そういったリーダーとしての考え方やノウハウが平易な言葉で端的に書かれています。とにかく言葉がわかりやすい。これも何万人という社員を動かす経営者に共通しているような気がします。

 

臨機応変に対応する柔軟さ

ただ、人より長く、土日もなく働くようなモーレツ社員をを是とする考え方の方で、そうやって会社を大きくさせてきた方なので、この本もそのような労働観に基づいて書かれています。出版されたのが1998年。まだ今ほど働き方改革が叫ばれる以前に書かれたものです。

すごいのは最近の永守さんのインタビューなどを読むと、真逆のことを言っています。モーレツ社員でやってきたけれど、これからは働き方を変えなければいけない、ワークライフバランスが大事だと言っています。あの歳で必要とあらば時代に合わせて考え方を柔軟に変えられる。それが名経営者たる所以かもしれません。

 

モーターの需要

これからドローンや電気自動車、介護ロボットなどなどモーターの需要はますます高まりそうな気配です。日本電産がどうなるのか。ポスト永守時代はどうなるのか。ウォッチしていきたいところです。

 

評価;★★★★(五段階評価)

 

「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる